お墓と仏教
2011年09月18日
お墓と仏教
こんにちは。今回はまじめに語ります。
仕事柄、お墓と仏教の結びつきについて様々なお寺様からお話を伺う機会があります。宗旨宗派によって違うのですが、特に浄土真宗は魂という考えがなく、お墓はモニュメントです。その他の宗旨宗派では亡くなった方の遺骨を埋蔵する施設であり、神道的な発想ですが魂を鎮めるという意味もあります。キリスト教と違うのが「復活」という考えではなく、輪廻転生の考えなので、亡くなったらその魂は仏門の修行の旅に出ます。
実はお墓についてはどの宗派も多くは説いておりません。
そもそも日本の仏教はもともと日本にあった神道の影響が強く、死は穢れ(ケガレ)であり、忌み嫌われていた遺体を、幽霊にならないように石を抱かせて封印したことが始めです。
その影響が多く今でも肝試しなど幽霊イコール墓地というイメージがあります。それは誤った考えであり、仏教では亡くなったら前記のとおり、魂は修行の旅に出るので幽霊にはなりません。
ここからは個人的な考えです。
お墓ってなんでしょう?お墓って変化していいの?
私はいつもこんな疑問にぶつかります。
近年の考えは、無宗教、無宗派なイメージですが、お墓ってもっと人々に近い存在であり、お墓は故人との思い出がいっぱいあるような存在であり、お墓参りをすることでその懐かしさを感じる。
そんなものになりつつある気がします。
これは個人的な意見ですが、お墓も宗教もすべて人間が創りあげたものなので、特にお墓は変化していっても良いと思います。
むしろ、お客様である皆様が創りあげてもいいのではないでしょうか。そう考えると無限の可能性があると思います。
お墓は四次元ポケット。
柴田 昌範